防衛インテリジェンス検定は領域横断的にインテリジェンス知識を測ることのできる検定試験です。
インテリジェンスというと、誰でもできるOSINTやスパイ映画を連想させるHUMINTに特化されがちです。SIGINTやGEOINT等も含めたAll Source Analysisがベストプラクティスですが、全体の一部でのみインテリジェンスが語られてしまうことが珍しくありません。現場担当者は何か一つを専門としていることが多く、全てに精通しているケースはまずないと言っていいでしょう。
加えて、日本では未だインテリジェンスが学問として成立しておらず、教育機関でインテリジェンスの学位を取得することはできません。もちろん実務としてインテリジェンスを専門とする職種の方々はいらっしゃいますが、体系的な教育が不足しているためにインテリジェンスについて十人十色の説明がなされることが多いのが現状です。
一方、当協会代表がインテリジェンス学修士課程で学んでいた際、多くの現役の米軍兵士や諜報機関職員が本業の傍らインテリジェンスを学んでいるという状況を目の当たりにしました。米国ではインテリジェンスに特化した教育/学位授与が当たり前に行われており、一部の専門家に留まらず、特に軍や法執行機関の職員であれば皆知っているべき分野なのです。
当協会ではそうしたインテリジェンス先進国と後進国のギャップを埋め、インテリジェンスの議論に確固たる土台・共通言語を提供し、日本のインテリジェンスレベル向上に寄与することを目指しております。
当検定の目的
国際情勢の解像度向上
安全保障においてインテリジェンスは欠かせないものですが、インテリジェンスという言葉を聞いただけで何を指しているのかを理解することは困難かと思います。残念ながら、実務経験者であってもインテリジェンスに対する誤りが散見されます。こうした現状を打破することで、世界で今何が起こっているのかをより正確に把握することができます。
国家活動の透明性向上
国家のインテリジェンス活動はある程度公開されておりますが、一般の方々が把握しているものは極めて限定的です。例えば、VIVANTというドラマが公開される前から別班について認識していた方はどれだけいるでしょうか?インテリジェンス活動はそのグレーさ故にシビリアンコントロールやオーバーサイトが欠かせません。しかし、インテリジェンスについて知らなければ、その議論についていくことすらできません。
防諜能力の強化
インテリジェンス活動は自国だけでなく仮想敵国も当然行っています。昨今では認知戦に代表されるように、政府要人だけでなく、SNSを通じて一般の方々も標的となっています。どのような活動が実態として行われているのかを知ることで、個々の防衛能力を高めることが可能になります。
諸注意
- インテリジェンスはその性質上、各国が内容について公開することはほとんどなく、特に閉鎖的な国々まで網羅することは困難です。当検定は極力普遍的な内容に留まるよう努めておりますが、公開情報が多く実戦経験も豊富な米国への言及が自ずと多くなります。
- 当検定は機密情報を公開することを目的としておりません。多くの機密をご存知の方々がいらっしゃることは承知しておりますが、ソース及び真偽不明な情報を体系的な教育に組み込むことは適切ではありません。あくまでも学術的な裏付けのある論文や政府発表を中心とした公開情報がベースとなっております。
